ゲッターロボ飛焔
2008-03-02


先日、本屋に並んでいたので『ゲッターロボ飛焔(ひえん)』というコミックスをつい買ってみた。
原作は永井豪・石川賢となっていたが、漫画は津島直人。
石川賢没後に書かれているから、シナリオは多分漫画家の津島氏が手掛けているのであろう。
ただ、produced byダイナミックプロダクションとあるので、もしかしたらダイナミックプロもシナリオにタッチしてるのかも知れないが。

とりあえず『ゲッターロボ』と銘打ってる作品なので、感想は手厳しく行きます(笑)。
と、書き始めたらすんげー長くなってしまいました。
1週間くらいかかって書いてますよ。この文章。

先ず、本を手にとってみての感想。
タイトルのロゴタイプにゲッターへの愛が感じられない。
(おいおい、そんなトコからツッコムんですか?(笑))
ゲッターのロゴは文字エレメントの右端がトンがっててナンボだろーがよう!!
違う。このロゴタイプにはゲッターの息吹が無い!!(笑)

ロボのデザインセンスやキャラクターのタッチに関しては漫画家さんの個性だと思うので、とりわけ言及はしません。
好みダケを言うなら、「オレの好みとは違います」。

とか、この本について何で感想を書こうと思ったかと言うと、理由が「どうやらこのマンガは石川漫画版『ゲッターロボ號』と『ゲッターロボアーク』のストーリーの間に位置する物語のように見え、尚且つダイナミックプロがプロデュースしてる分だけ、オフィシャル色の高い物」であるから。
(「〓のように見え」とは、おっさんな隼人が早乙女研の所長な上、敷島博士が『アーク』の時みたく早乙女研の防衛システムにダイレクト脳リンクしてたりするから。まぁ、漫画版に対してのOVA版みたいなパラレル物な可能性もありますが。情報入れて無いので漫画の内容のみで判断してます。
あ、OVA『真対ネオ』の世界観の後日。って考え方もあるな。)
とはいえ、ダイナミックプロオフィシャルだろーがなんだろーが、オレにとっての漫画版ゲッターは石川賢が描いたモノこそ本物で、石川氏以外が描いた物は例えソレが永井豪が描いた物であっても偽物でしかないのです。オレにとっては!
なので、この『飛焔』というマンガ、オレにとってはまぁどーでもいいです(笑)。
基本、興味の対象外。(だったら買うなよ)

かといって、だからその手のモノを全否定するのかと言われるかとそんな事も無く、面白かったり凄いと思わせてくれる作品ならばソレはソレでちゃんと評価はする人間なので、ゲッターアンソロジー系でも認めている物はあったりはするんですよ。
長谷川裕一のとか富士原昌幸のとか結構好きです。
『ゲッターロボ大決戦!コミック』に収録されてる山下博行のとかなんか、独特過ぎる切り口に感嘆したりしてますし。

と、何をグチグチと言い訳めいた事を書き連ねてしまうかと言うとですね。
どーもイマイチ感を受けてしまうのですよ、この『飛焔』。
どこがと言えばただ一点、「目線が低い」所。
(「目線が低い」とは、作品を作る上での「志の高さ」の話を言っていますね。)
特に出だしのエピソードが読んでてイラっと来ました。
何で引用ばっかり使っちゃうんだろうか?

冒頭、ゲッター1号機パイロットが使えない自衛官ってのは、明らかに『ゲッター號』の冒頭シーンからのパクリだし、落ちて来た1号機に、死んだパイロットの替わりに主人公(竜牙 剣)が乗り込むというシークエンスは『ゲッターアーク』の拓馬がゲッターD2に乗り込むシーンを彷彿とさせる。
ソレってどうよ? って思えません?
敢えてパクリという言葉を使ってますが、そう読者に思わせたら、作者として負けなんじゃないのかなぁ。
ニュアンスは引用してもいいけどシーンを引用しちゃダメだろ。
そんな風に安易に持って来てしまっては石川版を越える物なんて、天と地がひっくり返っても描けるワケ無いいと思うんですが。

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