『原作者稼業　おまえはもう死んでいる？』読了。
成り行きとしては吉田豪氏のツイートで発売告知を目にして、アサヒ芸能のインタビュー
（[URL]
から始まる7ページ分くらいのヤツ。）
を読んで、興味を持ったので買った。
武論尊（以下敬称略）は自分ら世代にとってはビックネームすぎる程の人なのに、史村翔のペンネームの使い分け等もあり自分にとってはかなり謎の人のイメージがあった。
で、「自伝風実録ノベル」という謳い文句から、そこら辺のコトが「架空の主人公の目線から＜武論尊の自伝が語られるスタイルの小説＞」なのだろうと思い込んで買ったのだが、違いました。
「ひょんなコトから武論尊に弟子入りした＜架空の主人公ヨシザワ君の話＞」だった。
文体は読みやすく結構あっと言う間に読めてしまい概ね面白かった。
最後の方もちょっとうるっと来たので、その辺りは流石だなぁと。
エンターテインメントに徹している姿勢は見事です。
その分少々深みが足りないような気もしますが、2時間ドラマ的エンターテインメントと考えると、このくらいがむしろ読みやすさのバランスなのかも知れません。

いずれにしろ、自分の目的とは違ってしまったので評価的にはちょっと肩すかし。
この文を書くにあたり上記のインタビューを読み直してみましたが、やっぱこのインタビューの方が至極興味深いです。
今度は正面切った自伝を拝読したいですね。